雲海、見てみたいけど、いつでも見れるわけではないんだよね?
今回は自然の生んだ不思議な光景、雲海について紹介します!
雲海ってなに?雲海ってなぜ発生するの?雲海の有名な場所は?
雲海とは
山頂などの高い場所から下を見たときに、雲が海のように広がっている現象を雲海といいます。
一面に広がる雲が海、雲から頭を出す山々が島のようであると人気の自然の生んだ絶景です。
英語では 「sea of clouds」。
”雲の海”と呼ばれ、まさにその名の通りの現象です。
雲海の発生条件
雲海はいつでも気軽に見れるわけではありません。
条件が重なり合うことで、見ることのできる貴重な現象です。
必要条件5つ
- 季節
- 時間
- 気温
- 気象
- 場所
1.季節
最もよく見られるシーズンは、寒暖差が大きくなる「秋」
大気の安定しやすい春も起こりやすいといわれています。
2.時間
見ることのできる時間帯は「夜明け前~早朝」
この限られた時間でしか見ることはできません。
日が昇り、温められると雲海は消えてしまうのです。
3.気温
温度も大切なひとつのポイントです。
気温差が発生のポイントでもあるので、前夜の気温と翌早朝の「気温差が大きい」ときに発生します。
10℃以上あると望ましいです。
4.気象
前日に雨が降り湿度が高く、夜間はよく晴れているのが条件とされています。
また、風もあまりない状態がよいです。
5.場所
発生した霧がたまりやすい地形のため、「山間部や盆地」に雲海は多くなります。
雲海の発生の仕組み
上記の5つの条件が重なり合うことで、雲海の発生率はあがります。
しかし、5つの条件がそろえばおのずと発生するわけだはありません。
発生のためにはステップが必要で、このステップがすべてクリアされることで雲海へとなるのです。
発生へのステップ
- 地面が冷える
- 空気が冷える
- 冷えた空気が留まる
- 雲(霧)ができる
1.地面が冷える
熱は常に宇宙空間に向かって放出されています。
日中は太陽からの熱が降り注ぐため、空気が暖められますが、雲がない晴れた夜は熱エネルギーが宇宙空間へと放出され続けるため、気温が低下します。
これは、「放射冷却」といわれる現象です。
2.空気が冷える
放射冷却により、空気が冷えます。
通常は上空へ行くほど、気温が下がりますが、「逆転層」と呼ばれる地表付近の気温の方が低い現象が起こります。
3.冷えた空気が留まる
風がないとき、もしくは、風が弱いと空気は流れ出ることがなく、山間部や盆地に冷えた空気が留まります。
4.雲(霧)ができる
水蒸気が飽和状態を通り越すと、そこで雲・霧ができます。
この層よりも高い場所で見ると、雲海の状態を見ることができます。
雲海の見える有名な場所
甲斐駒ヶ岳 / 南アルプス (山梨県・長野県)
南アルプス国立公園内の赤石山脈北端の山梨県北杜市と長野県伊那市にまたがる標高2,967 mの山。
雲海テラス / 北海道 星野リゾートトマム
星野リゾート トマム内にある「雲海テラス」からの景色。
星野リゾート宿泊者以外もゴンドラに乗ることができ、施設を利用することができます。
→→→雲海テラス(外部リンクへとびます)
美ヶ原高原 / 長野県
標高2000mに広がる高原。
高原は360°の大パノラマで、北アルプス・浅間山・南アルプス・富士山まで見渡すことができます。
立雲峡 / 兵庫県
”天空の城”と呼ばれる竹田城を望むことのできる展望スポット、立雲峡(りつうんきょう)。
おわりに
自然の生んだ不思議な絶景、雲海。
雲海を見るためにはさまざまな条件が重なり合い、発生のステップをふむことで出会えることができます。
三菱自動車工業株式会社の運営する、週末探検家「雲海出現NAVI」では雲海出現確率を見ることができます。
もし、気になる雲海スポットがあればぜひチェックしてみては?
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