山口県下関市 川棚温泉のご当地グルメ、瓦そば
熱々の瓦を鉄板?皿?代わりに提供されるおそばです。
瓦そばはゆでた茶そばに錦糸卵、牛肉を炊いたもの、刻みねぎが乗った料理。
他にも店によってはレモンの輪切りやもみじおろし、刻み海苔なども具材としてついています。
茶そばを具材とともに温かいつゆでいただきます。
時間が経っても温かさを楽しめるそば料理です!
瓦そばの歴史
瓦そば発祥の店といわれているのが、下関市 川棚温泉にある”元祖 瓦そば たかせ”
下関は関門海峡のフグで有名ですが、「川棚温泉にも何か名物を作りたい!」と考えられました。
発想のヒントとなったのは西南戦争での逸話。
西南戦争時、熊本城を囲む薩軍の兵士たちが野戦の間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという話にヒントを得ました。
1962年に瓦そばは生まれ、今では下関、川棚温泉のご当地グルメとして親しまれています。
川棚温泉?
「大昔ー大沼地だった川棚には一匹の巨大な青龍が棲んでいた。しかし、欽明天皇の頃の大地震によって亡くなってしまった。里人は哀れに思い、青龍権現として祀ると温泉が湧出した。」
ー豊浦町観光協会
そんな青龍伝説の残る温泉です。
800余年絶えることなく湧き上がる湯は病気平癒の効果があるといわれ、昔から人々に親しまれてきました。
そんな川棚温泉が一躍有名になったのは江戸時代。
長門長府藩第3代藩主・毛利綱元が病の治癒を目的に、川棚温泉に浸るとたちまちに回復。
この効能に感激した綱元は薬師院を建立し、殿様専用の湯治場である”御殿湯”やお泊まりどころの御茶屋が造られました。
これをキッカケに、川棚温泉は殿様の湯として広く知られるようになります。
殿様専用の湯治場”御殿湯”の誕生により、川棚温泉温泉は手厚く保護されるようになりました。
萩藩主の領内視察のコースに含まれたほどです。
入場制限にも厳しいものが設けられました。
当時、川棚温泉には「町の湯(下湯)」と「無田の湯(上湯)」の2つの温泉があり、それぞれに”一之湯””二之湯””三之湯”と3つの湯船がありました。
身分によって入ることができる湯船が制限されており、1782年(天明2)の川棚温泉御定書には、”一之湯”には身分の高い武士や寺社家以外の入湯を許可しないと記されていました。
山口県屈指の湯治場として、殿様から庶民まで、たくさんの人々に愛されてきた温泉地です。
なぜ瓦が使用されている?瓦そばの由来
西南戦争の逸話からヒントを得て完成した瓦そば。
”瓦”を使用されるようになった背景には、川棚温泉のもつ歴史が関係しています。
江戸時代、川棚温泉には殿様専用の湯治場”御殿湯”が造られ、湯治場として栄えました。
それに伴いたくさんの旅人が川棚の地を訪れるようになったことから、治安を守る必要が生まれ、庶民でも特別に”瓦”と”土塀”を使うことが許されました。
瓦との関係が接に合った川棚温泉だからこそ、西南戦争の逸話が瓦そばへとつながったのです。
また、瓦には遠赤外線効果があり、保温性に優れています。
そのため時間が経ってもずっと熱いまま。
最後まで熱々のそばを楽しむことができるのです。
瓦に面した部分はおこげのようにパリパリになり、違った食感も楽しめます。
そばがパリパリになっており、いい味出していました!
それにしても、瓦が大きい!
自宅で食べる瓦そば
瓦そばはお店で食べるだけでなく、山口県民の自宅でもよく食べられているメニューです。
さすがに瓦に伸せて食べることは難しいですが、上に乗っているそばの部分はフライパンで簡単に作ることができます。
瓦そばに欠かせないものは茶そば・錦糸卵・牛肉を炊いたもの・刻みねぎ。
1
茹でた茶そばをフライパンで炒める2
器に炒めた茶そばを移し、錦糸卵・牛肉を炊いたもの・刻みねぎを盛り付ける3
出汁、醤油、みりんを合わせたつゆでいただきます!
ご自宅でもご当地の味を楽しんで簡単旅行気分♪
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おわりに
下関といえば「フグ」のイメージが強いですが、これからは瓦そばも要チェックです!
山口県内には瓦そばを扱っている店がたくさんあるので、山口観光の際にはぜひ熱々の瓦に乗った茶そばを楽しんでください。