有名なタオルといえば…
「今治タオル」を想像する方も多いのではないでしょうか。
しかし、なぜこんなにも「今治タオル」は知名度があるのでしょう?
今治タオルはほかのタオルとは違うの?
今治タオルについて知り、タオル選びの参考にしてください☺
Contents
今治ってなに?
今治は地名です。
愛媛県北部、今治(いまばり)市のことです。
今治市は広島県と愛媛県を結ぶ”瀬戸内しまなみ海道”、その四国側の起点となっています。
ばりぃさんというゆるキャラがおり、名前を聞いたことがある方も多いのでは?
2012年のゆるキャラグランプリのグランプリを受賞したキャラクターです。
なぜ今治のタオルが有名?
なぜ「今治タオル」なのでしょうか。
実はこの愛媛県今治市は100年以上タオル生産が続けられてきた地。
タオル生産関係の工場が軒を連ねます。
今治でタオル生産が盛んに行われているのには理由がありました。
それは良質で豊富な水資源。
今治市の中央部を流れる蒼社川が今治のタオル生産を支えています。
蒼社川は高縄山系を源流とし、また、日本百名山にも数えられる石鎚山もあり四国山地の山々からの恵みの水が豊富にあります。
これらの水たちは極めて重金属が少なく硬度成分も低いというタオル生産に適した良質の水といわれています。
良質の水を使って作られるタオルは、糸や生地本来の良さを引き立たせます。
今治タオルとは?
さて、今治がタオルの一大生産地であることは上記の通りです。
今治タオルは製法にもこだわりがあり、それが今治タオルの良さを引き立てています。
今治タオルの製法
今治タオルの独自性は製法に現れています。
従来のタオル製造は「織る」→「晒す」→「染める」の順ですが、
今治タオルは違います。
「晒す」→「染める」→「織る」の順で、「先晒し先染め」と呼ばれる製法で作られています。
この製法のよさは、先に水で「晒す」工程を行うことでタオルの風合いが柔らかく仕上がることです。
しかし、一方でそのためは水が大量に必要になります。今治の土地は水資源がたくさんあるため、この製法で作ることが可能となったのです。
今治タオルと名乗るには
今治タオルといえば、このマークがついているタオルを想像するのではないでしょうか。
このマーク、今治産のタオルというだけではもらえません!
今治タオルと名乗るためには製法だけでなく、厳しい品質基準をクリアする必要があるのです。
今治タオルのロゴマーク?
さて、このロゴマークはどのようなタオルについているのでしょうか?
「四国タオル工業組合」が定める基準に合格したものだけがつけることを許されています。
今治タオルがこのロゴマークと認証制度を始めたのは2006年。
100年以上、タオルの生産地として栄えてきた今治ですが、安価な海外製のタオルの流入などによりタオル産業は衰退気味に。
そんな中、2006年に中小企業庁の「JAPANブランド育成支援事業」に採択されました。
地域の歴史や文化の中で育まれた素晴らしい素材や技術を「地域の強み」と捉え、世界に眼を向けながら進化させていくことで魅力的な商品が生み出されています。こうして生み出された商品が、新たな日本の価値-『JAPAN BRAND』として新しい伝統を創っていくことを目指していきます。
平成31年1月近畿経済産業局 産業振興室 資料より
このプロジェクトを受け、今治タオルは世界に通用する「JAPANブランド」を実現していこうと走り出しました。
今では今治タオルは日本が誇る最高品質のタオルとして、国内外からの支持を集めています。
今治タオル 認定マーク
ブランド保護のため、厳格なルールの下でロゴマークの使用を許可しています。
”100社以上もある今治のタオル会社が共通してロゴマークをつけている”という統一感。
その統一感があるからこそ、「今治タオルはいいものばかりだ」という絶対的なブランド力につながっているのかもしれません。
認定マークの意味
今治タオル ブランドサイトによると、赤・青・白にはそれぞれしっかりとした意味があるようです。
赤 | 活動的、情熱的、先進的、生き生きとした力強さ、動き、インパクトなどをイメージさせる色。今治タオルの存在自体が、社会の注目を集め、日本を象徴する商品のひとつであるという位置づけです。 |
青 | 品質に対する安全と安心、信頼、歴史と伝統、鮮明性、落ち着きなどをイメージさせる好感度の高い色。今治タオルの持つ歴史と伝統を背景とした高品質をシンボライズしています。 |
白 | やさしさ、清らかさ、清潔感、無垢、癒し、真心、柔らかで慈しみにあふれた愛情をイメージさせるピュアな色。今治タオルの無限の可能性を示唆する広がりを表現しています。 |
今治タオル 認定基準
絶対的ブランドである今治タオル、その認定を得るためには厳しい基準をクリアする必要があります。
こういった厳しい基準があることで安心の品質を保つことができているのです。
一部をご紹介!
吸水性
今治タオルは吸水性抜群◎
汗や水分を素早く吸水するので、今治タオルは肌にも優しいと評判です。
その吸水性を保証する厳しい基準、「5秒ルール」。
”タオル片を水に浮かべ、5秒以内に沈み始めるかどうか”です。
一般的なタオルは60秒ほどかかるそうなので、どれほど高い吸水性なのか伺えます。
運針数(ミシン目の数)
運針(ミシン目)数は洋服の見た目を左右する大切なポイント。
タオルは目が埋もれることが多いので、あまり関係ないと思われているかもしれませんが、今治ブランドはここにもしっかりと基準を設けています。
一般的なタオル基準は「5cm間に14針以上」、今治タオルは「1インチ(約2.54cm)に10針以上」と倍近い運針を基準としています。
などなど…
他にも細かな基準が多数設定されています。
詳しくは、今治タオルのブランドページをチェックしてください☺
このような細かな基準設定があるからこそ、JAPANブランドとしての今治タオルが確固たる地位を誇っているんですね!
おわりに
今治タオル、わたしも数枚持っていますがどれも触り心地がよく使っていると幸せな気持ちになります('ω')
毎日使うものだから、自分に優しいものを使ってあげたいですよね。
また、タオルはどなたに送っても迷惑にならない便利な代物!