疲れたカラダとココロを癒してくれる温泉。
旅の目的地にする方も多いのではないでしょうか?
【全国温泉巡り】では、日本に3000あるといわれている温泉を一つひとつ、じっくり紹介していきたいと思います。
今回は岐阜の名湯、下呂温泉です。
Contents
【どんな温泉?】
下呂温泉は岐阜県の中東部、下呂市にある温泉街です。
レトロな街並みで温泉好きだけでなく、さまざまな人から人気の温泉街といえます。
また、町のいたるところに足湯が設置されており、気軽に温泉を楽しむこともできます。
【どんなお湯?】
泉質:アルカリ性単純泉
特徴:泉温84度という高い温度
無色透明
ほのかな香りとまろやかなお湯
効能:リウマチ、運動機能障害、神経症、神経麻痺、病後回復、疲労回復など
源泉は集中管理がなされ、加温や加水をせずに温泉を旅館に提供をしています。
美人の湯?!
「美人の湯」としても知られる下呂温泉。
下呂温泉の泉質は“アルカリ性単純温泉”という肌の古い角質を取る働きがあるとされています。
角質を取るということは、、、肌がツルツル&スベスベになるということ!
湯が肌に優しくからみ、絹のようなスベスベ肌にしてくれます💛
角質が落ちやすいのは、ph値が9.18と非常に高いから。
ph値9.18は弱アルカリ性で、石鹸と同じくらいの値。そう考えたらすべすべさんになるのも納得いきますね!
メモ
〔phって?〕
「ピーエッチ」または「ペーハー」と読みます。日本語では「水素イオン指数」。
アルカリ性か酸性かを測る目盛の種類。
学校での水泳の授業の前に、先生が試験管に水を入れてるのを見たことはありませんでしたか?あれはphを測定していたのです。
【下呂温泉の歴史】
平安時代の中頃(天暦年間947~957年)に源泉が発見されたと伝わる1000年以上の歴史をもつ温泉地です。
(発見年代については延喜年間901~923年であるという書物もあります。しかし、どちらにせよ1000年以上の歴史があることには変わりありません)
温泉街から約4km離れたところに、湯ヶ峰という海抜1067mの山があります。10万年程前に噴火した火山です。
この山の頂上付近から湯が湧き出たといわれており、今でも湯壺のあとが残っています。
しかし、鎌倉時代の中頃(文永2(1265))に頂上付近から湧出していた源泉が突然出なくなってしまいました。
その翌年、飛騨川の河川に舞い降りる傷ついた白鷺に村人が気づきます。不思議に思った村人がその場に近づくと、そこには温泉が湧いていました。
これがいまの下呂温泉の地で、この話が白鷺伝説として下呂に伝わっています。
結果として、1000m超えの山地から今の平地に温泉地がうつったことで、温泉の利用が大変しやすくなり、名泉としての評判が各地に広がっていったのです。
京都の僧 万里集九が入湯し、「梅花無尽蔵」に摂津の有馬(兵庫の有馬温泉)、下野の草津(群馬県の草津温泉)と並んで、最たる温泉であると紹介し、「日本三名泉」として有名です。
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この頃はまだ下呂ではなく、“湯島”と呼ばれていました。
【みどころ】
お手軽温泉! 〔足湯〕
温泉街には足湯がたくさん!その数なんと9!
歩くのって案外疲れますよね…
そんなときに足湯でちょっと一休み☺
下呂に行くとき、おしゃれや寒さ対策などでタイツを履く方もいらっしゃるかもしれないですが、足湯に入るのなら脱ぎ着しやすい靴下&ズボンがおすすめです。
(筆者は何年も前ですが、スカート+タイツで観光に行き、ズボンの友人が楽しむのを横目で眺めるという悲しい経験があります…!)
お手軽温泉! 〔湯めぐり手形〕
下呂温泉には足湯と並んで気軽に温泉を楽しむことができるように、日帰り入浴可能な旅館も多くあります。
「いろいろな旅館の温泉を楽しみたいな」
、そんな方にはこの湯めぐり手形がおすすめ!1枚持っていれば、加盟店の旅館の中から3軒の温泉に入浴することができます。
1枚1300円で、有効期限は半年。その旅行だけで使いきらなくて次回に持ち越しができるのも魅力ですね。
手形は形に残るものなので、旅の記念にピッタリです!
旅館によって利用可能な時間帯や曜日が決まっているので、旅のプランニングの時から視野に入れておくのもいいかもしれません。
〔下呂温泉旅館協同組合 湯めぐり手形公式ページ(http://www.gero-spa.or.jp/yu_meguri/)〕
超解放的な露天風呂?!
下呂温泉名物といっても過言ではない「噴泉池(ふんせんち)」。
ここ、無料かつ24時間利用可能かつ超解放的かつ露天という温泉なんです!
街を流れる飛騨川(益田川)の河川敷にある温泉、それが噴泉池です。
なぜ、超解放的かというと、、、“囲い”がないのです!周りの橋や道、ホテルや旅館から丸見えです。
でもご安心を!2012年より水着の着用が義務付けられています。
(ただ、脱衣所がない…)
河川と同じ目線で温泉を楽しむことのできる貴重な場。
足湯での利用も可能なので、ぜひお試しください。
神社&寺がたくさん!
下呂の温泉街周辺にはいくつもの神社仏閣があります。
温泉寺
その中でも“温泉寺”は【歴史】にも書いた白鷺伝説に関係のあるお寺です。
河川敷に沸く温泉で傷を癒していた白鷺は、空高く舞い上がり、中根山中腹の松に止まりました。その松の下には光り輝く一体の薬事如来が鎮座していたそうです。
白鷺は薬師如来の化身であり、村人たちに温泉を授けたといわれています。
温泉時にはこの薬師如来が祀られており、下呂温泉を見守っています。
加恵瑠神社(かえるじんじゃ)
平成22年(2010年)7月、下呂温泉の地に新しい神社ができました。それが「加恵瑠神社」。
“かえる”というネーミングは、“かえるの鳴き声(ゲロと下呂)”や“無事かえる(カエルと帰る)”といった語呂合わせで縁起やご利益を楽しむスポットとして人気です。
下呂温泉街には、他にも寺社仏閣がたくさん!
温泉巡り&寺社仏閣巡りが同時にできるのも下呂温泉のよいところです。
【おまけ】
下呂温泉の中心地にある白鷺橋の上には、喜劇王チャップリンの等身大ブロンズ像が設置されています。
これは下呂温泉観光協会が主催している、観光客が映画について楽しく語り合いながら温泉街散策ができるような映画通りを目指す“ミラクルマイル”事業の一環として設置されたものです。
チャップリンの横で記念撮影をどうぞ☺
【おわりに】
下呂の温泉街は、食べ歩きグルメや飛騨高山地方に伝わるお守り人形“さるぼぼ”の像などみどころもたくさん!
ぜひ下呂温泉で非日常感を味わってリフレッシュしてください(‘ω’)
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