「渦潮」と聞いて、想像するのは徳島?淡路島?それとも瀬戸内海?
「なんとなくその辺りで見られる自然現象」と思っていませんか?
実はこの渦潮、簡単には見られない貴重な現象なんです!
この記事では、渦潮の正体・世界一の規模を誇る鳴門海峡の魅力・見られる時間帯・おすすめ観覧方法まで詳しくご紹介します。
🔍 渦潮とは?どんな現象?
渦潮とは、潮の流れ(潮流)によって生まれる、海の大きなうずのこと。
海の一部がぐるぐると回転し、周囲に白波が立っている様子をテレビや写真で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これは、満潮・干潮による海面の高低差で水が一気に流れ込むことで、流速の差が生まれ、中心と周辺の流れにズレが生じることで渦が巻く現象です。
🌍 鳴門海峡の渦潮は「世界最大」!
この渦潮、なんと日本の鳴門海峡が世界一の大きさを誇るのをご存じですか?
うずしおクルーズの公式HPによる「世界の渦潮ランキング」はこちら👇
- 第1位:日本・鳴門海峡(直径20m)
- 第2位:ノルウェー・サルトストラメン(直径10m)
- 第3位:フランス・ランス川河口(直径2m)
2位以下を大きく引き離す規模であることからも、鳴門海峡の渦潮がいかに貴重かが分かりますね。
🔧 渦潮が発生する仕組みとは?
鳴門海峡の渦潮は、太平洋(紀伊水道)と瀬戸内海(播磨灘)の潮の干満差が原因で発生します。
具体的には次のような流れです。
- 満潮時、太平洋側の海水が淡路島の南側へ流れ込み、「鳴門海峡方面」と「大阪湾方面」の2方向に分かれる。
- 大阪湾方面に入った海水は、明石海峡を経て播磨灘へ向かい、淡路島を一周。
- その頃には紀伊水道側が干潮に近づいており、水位が下がっている。
- 播磨灘と紀伊水道のあいだに海面の高さの差(潮位差)が生まれる。
- その水位差によって海水が一気に流れ込み、流速差によって渦が形成される。
つまり、潮の流れ・タイミング・海峡の地形がすべて揃って初めて、あの迫力ある渦が発生するんです。

一般社団法人 鳴門市うずしお観光協会より引用
🕒 渦潮が見られる時間帯と季節
渦潮は1日中発生しているわけではありません。
潮流が最速になるタイミングを狙う必要があります。
■ 渦潮の見頃時間(目安)
- 大潮の日:満潮・干潮の前後2時間
- 中潮の日:前後1時間半
- 小潮の日:前後1時間
大潮の日は満月・新月の日にあたるため、月に2回の大チャンスです!
潮の速さ・渦の大きさは毎日違うので、公式サイトで「潮見表」や「見頃時間」を事前にチェックしましょう☺

🚢 渦潮を体験できる人気の観覧方法【船編】
① うずしお汽船(高速艇)
- 出港:亀浦漁港(大塚国際美術館そば)
- 運航:8:00~30分ごと
- 所要時間:約20分
- 料金:大人1,600円/小学生800円
- 公式サイト:https://www.uzushio-kisen.com
② 鳴門観光汽船
▶大型観潮船「わんだーなると」(約30分/予約不要)
▶水中観潮船「アクアエディ」(約25分/要予約)
→ 世界初!水中から渦潮を観察できるレア体験!
- 出港:鳴門港
- 料金:「わんだーなると」大人1,800円/小学生900円
「アクアエディ」大人2,400円/小学生1,200円 - 公式サイト:https://www.uzusio.com
③ うずしおクルーズ(咸臨丸に乗船)
幕末の蒸気帆船・咸臨丸の復元船に乗って出発。
60分の船旅で、淡路島や史跡島などの景観も楽しめる充実コース。
- 出港:南あわじ・福良港
- 所要時間:約60分
- 料金:大人2,500円/小学生1,000円
- 公式サイト:https://www.uzu-shio.com
👀 橋の上から真下の渦を見るなら【渦の道】
淡路島と徳島県を結ぶ「大鳴門橋」の下にある、海上遊歩道「渦の道」。
ここでは、ガラス張りの床から高さ約45mの真下に渦潮を観察することができます。
船とは違うドキドキ感が味わえる観覧方法。足がすくむスリルと景色をぜひ!
▶ 公式サイト:https://www.uzunomichi.jp
📌 渦潮観光で気をつけたいこと
筆者も高校の修学旅行で渦潮を見に行った経験がありますが、まったく見られず終わったことがあります…。
原因は、見頃の時間を調べていなかったこと。
渦潮は自然現象なので、タイミングがすべてです。
次こそは大潮の日に、見頃の時間帯を狙ってリベンジ!
そんな気持ちでこの記事をまとめました。
なお、大鳴門橋の上は駐車禁止ですので、見学の際は近くの駐車場をご利用ください。