現存最古の国宝天守!愛知・犬山城をじっくりご紹介
日本に現存する「江戸以前の天守」は、わずか12城。その中でも特に注目されているのが、愛知県犬山市にある犬山城です。
今回は、歴史・建築・絶景ポイントまで見どころ満載な犬山城を、くわしく解説します!
犬山城ってどんなお城?
犬山城の別名は白帝城(はくていじょう)。
この名は、江戸時代の儒学者・荻生徂徠(おぎゅうそらい)によって名付けられました。
中国・長江上流にある「白帝城」とよく似た地形——大きく湾曲した川沿いの小高い山の上に建つ姿——にちなんでいます。
実際、犬山城の北側には雄大な木曽川が流れています。
築城は1537年、戦国時代の最前線!
犬山城は1537年(天文6年)、織田信長の叔父・織田信康によって築かれました。
のちに信長自身が入城し、川向こうの美濃攻めの前線基地として活用されました。
その後も豊臣秀吉が入城するなど、犬山城は戦国武将たちが争う重要拠点だったのです。
犬山城の3大見どころ
① 日本最古の現存天守「望楼型」建築
犬山城の天守は、望楼型(ぼうろうがた)という、天守初期の構造が残る貴重な建築様式。
最上階には回廊(廻り縁)が設けられており、外へ出て景色を一望できるのが魅力!
晴れた日には、小牧城・名古屋のビル群・伊木山・岐阜城まで見渡せます。
② 全国唯一!個人所有だった城
なんと犬山城は、2004年まで全国唯一の個人所有城でした。
1617年、尾張徳川家の付家老・成瀬正成が犬山城を拝領。明治時代の濃尾地震で被害を受けた際、修繕費用を負担することを条件に、成瀬家に正式譲渡されました。
③ 城を護る“瓦”と“杉の木”の伝説
天守の屋根には、珍しい形の瓦が使われています。亀の甲羅に桃をのせた形で、長寿・繁栄の願いが込められています。
また、天守東側の杉の木にはしめ縄が巻かれ、祀られています。
これは伊勢湾台風の落雷から犬山城を守ってくれたと伝えられる「身代わり杉」として大切にされているのです。
周辺の楽しみ方|カフェや観光も充実!
犬山城のふもとには、古民家を改装したおしゃれカフェや、食べ歩きグルメがいっぱい!
また、「博物館 明治村」「日本モンキーパーク」「犬山成田山」など、ファミリーでも楽しめるテーマパークや観光地も充実しています。
【保存版】現存12天守&国宝天守まとめ
メモ:現存する貴重な天守たち
全国に12しか残っていない「現存天守」。うち5つは国宝に指定されています。
- 犬山城(愛知県)【国宝】
- 彦根城(滋賀県)【国宝】
- 姫路城(兵庫県)【国宝】
- 松江城(島根県)【国宝】
- 松本城(長野県)【国宝】
- 弘前城(青森県)
- 丸岡城(福井県)
- 備中松山城(岡山県)
- 丸亀城(香川県)
- 松山城(愛媛県)
- 宇和島城(愛媛県)
- 高知城(高知県)
まとめ:犬山城で歴史と絶景を満喫しよう!
国宝にして、日本最古の現存天守を持つ犬山城。
歴史ファンはもちろん、景色やグルメを楽しみたい方にもぴったりのスポットです。
犬山エリア全体が観光に力を入れているので、一日では足りないほど見どころ満載!ぜひ足を運んでみてくださいね。