その土地にご当地グルメとして伝わる食べ物には、その土地の風土や歴史がつまっています。
今回は熊本県のご当地グルメ、辛子蓮根(からしれんこん)について紹介していきます!
“からしれんこん”には面白い歴史があるのをご存知でしたか??
Contents
【辛子蓮根 簡単にいうと…】
- 熊本県の郷土料理
- 茹でた蓮根の穴に辛子味噌を詰め、衣をつけて揚げたもの。
【辛子蓮根ってどんな食べ物?】
茹でた蓮根の穴に辛子味噌を詰め、衣をつけて揚げたもの。
蓮根のシャキシャキとした食感と、辛子味噌のツーンとした辛味のバランスがよい一品です。
酒のアテにも、ごはんのお供にもバッチリの味です。
黄色の衣は、卵黄やクチナシやウコンなどの天然着色料を小麦粉に混ぜており、その色が出ることできれいな黄色となります。
辛子と味噌の配合や衣の厚さ、揚げ具合などは店によって違い、味が少しずつ違うのも郷土料理らしいポイントです。
農林水産省の選定する、農山漁村の郷土料理百選にも選ばれているお料理です!
【辛子蓮根の歴史】
江戸時代初期の大名、熊本藩初代藩主 細川忠利の時代にまで歴史はさかのぼります。
忠利の母は細川ガラシャ、明智光秀の娘です。つまり、忠利は光秀の孫にあたります。
この忠利、病弱だったといわれており、藩主の身を案じた玄沢和尚(げんたくおしょう)が栄養価の高い蓮根を食べるようにすすめたことが始まりと言われています。
しかし、忠利は「蓮根は泥の中で育った不浄なもの」と言い、食べることはしませんでした。
そこで蓮根に一工夫。
麦みそに和からしを混ぜたものを穴に詰め、衣をつけて油で揚げた一品となりました。
この品を忠利は気に入り、常食として好んで食べたと言われています。
からしれんこんは輪切りにした切り口が細川家の家紋(九曜紋)に似ていると、秘伝のものとなり、明治維新の頃まで門外不出の食べ物とされていました。
【お家で“からしれんこん”】
“からしれんこん”はお家でも作れるようで、インターネットで「からしれんこん レシピ」と検索するととってもたくさんレシピが出てきます。
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【おわりに】
筆者がはじめてからしれんこんを食べたのは、21歳の時。
食べ方が分からず、かなり大きな口で食べてしまい辛子のツーンにやられた記憶があります…
それでも箸がすすんでしまうのですから、不思議です…
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