大阪府大阪市、浪速区にある【今宮戎神社】。
”いまみや えびす じんじゃ”と読みます。
大阪のお正月の風物詩、”えべっさん”でも知られる神社です。
でも、一体どんな神社なのでしょう?
そして、”えべっさん”とはなに??
今回はそんな今宮戎神社のご利益やえべっさんのこと、歴史や見どころまで今宮戎神社のことを詳しく紹介していきます!
Contents
※2021年はコロナ禍により、十日戎が変則的です!
(上記画像今宮戎HPより)
十日戎で笹の授与を考えておられる方は、1/31まで授与されますので密を避けていただきますよう、お願い致します。
【御神体&ご利益は?】
天照皇大神・事代主命・外三神を奉斎しています。
(今宮戎神社HPより)
天照皇大神(=天照大神)
縁結び 恋愛成就 国土平安 生命力上昇五穀豊穣 など
→→→アマテラスオオミカミについて詳しくはこちら
事代主命(ことしろぬしのかみ=恵比須)
商売繁盛 大量豊作 五穀豊穣
→→→恵比須を含む七福神について詳しくはこちら
外三神(記述はなく、どの三柱なのかは不明。説によると、須佐之男尊・月読尊・椎日女尊)
その中でも、事代主神は商売繁盛の神様”えべっさん”として信仰を集めています。
なので、主のご利益は商売繁盛といっても過言ではないでしょう。
えべっさんは今宮戎神社の祭礼を指しますが、その祭礼はどのような歴史的経緯で起きていったのでしょうか。
まずは今宮戎神社の歴史を見てみましょう。
【今宮戎神社は、どんな歴史をもつ?】
今宮戎神社の創建は古く、聖徳太子が四天王寺を建立されたとき(推古天皇の時代、592~628年)に同地西法の鎮護としてお祀りされたのが始めと伝えられています。
そんな今宮戎神社がなぜ、商売繁盛のご利益のある神社となったのでしょうか。
戎さまは鯛と釣り竿を持っているお姿が特徴的。もともとは漁業の神様であり、海からの幸をもたらすといわれていました。
また、神社もかつては海岸沿いにあり、宮中に鮮魚を献進していたこともあります。
海辺で物資の集まりやすい場所でもあったことから、平安後期には四天王寺の西門に「浜の市」(市…海・里・野の諸産物が物々交換されていた)が開かれており、その市の守り神としても戎さまが祀られるようになりました。
時代が経つにつれ、市は発展し、商業がどんどん発展していき、そのことから、福徳を授ける神、商業の繁栄を祈念する神として信仰されるようになっていきました。
室町時代には大阪町人の活躍が始まり、江戸時代には大阪は商業の町として繁栄しています。
その繁栄と共に、今宮戎神社の戎さまが大阪の商業を護る神様として篤い信仰を得たのです。
【えべっさんとは?十日戎とは?】
1月9日・10日・11日の3日間で行われる戎さまをお祀りする祭のこと。
- 9日…宵えびす
- 10日…本えびす
- 11日…残り福
この行事は江戸時代から続いていることが分かっており、現存する最古の大阪案内の図「葦分舟」(1675年)にその情景が描かれています。
現在では、三日間の祭礼に約100万を超える参拝者が訪れる関西の年始の風物詩となっています。
笹の授与?
参拝した人々はみな、笹を持って帰路につきます。
この福笹自体は無料で配られており、笹につける縁起物(小宝)を授与され、商売繁盛を祈ります。
☝こんな感じのシンプルな笹です。
古来より日本では、竹林の生命の無限性、旺盛な繁殖力など、竹への強い生命力と神秘性から神霊が宿るとさえ信じられていた特別な植物なのです。
笹につける縁起物?
「小宝」「吉兆」と呼ばれます。
・銭叺(ぜにかます)
・銭袋
・末広
・小判
・丁銀
・烏帽子
・臼
・小槌
・米俵
・鯛
等、縁起物を束ねたものです。
☝購入すると笹につけてもらえます。
これは野の幸や山の幸、海の幸を象徴したものです。
かつて市だった時代には、物々交換が行われていました。そのとき、それぞれの物は野や山、海からの聖なる贈り物として考えられており、この象徴された吉兆はその贈り物の中にこもる”御神徳”をいただくという信仰を受け伝えたものです。
【おわりに】
関西出身ではない筆者は、今宮戎神社も”えべっさん”というお祭のこともまったく知りませんでした。
関西の方々の中には、当たり前のように「1月9・10・11日はえべっさん」という風習が根付いていることに驚きでした。
この十日戎は大阪の今宮戎神社だけでなく、
京都:京都ゑびす神社
兵庫:西宮神社
でも行われてます。
西宮神社はテレビ中継もされ、福男としてニュースにもなる「福男選び」で有名な神社ですね。
ちなみに、今宮戎神社はこの十日戎のときこそ人でごった返していますがそれ以外は静かな神社です☺
【今宮戎神社 観光ガイド】
名称 今宮戎神社
時間 9時~17時
休み 無
料金 無料
問合せ 今宮戎神社
06-6643-0161
所在地 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
アクセス 大阪メトロ御堂筋線 大国町駅より 徒歩5分
大阪メトロ 堺筋線 恵美須町駅より 徒歩5分
南海高野線 今宮戎駅 下車してすぐ
公式HP http://www.imamiya-ebisu.jp/
今宮戎神社の写真はhttp://www.yunphoto.netよりお借りしました。