日常

【まさか!】ラッコはもう日本で2頭だけ!? 鳥羽水族館と北海道の“奇跡のラッコ”事情

「ラッコって、今は日本で2頭しかいないんだよ」

ある日、小学生の知人がドヤ顔でそう教えてくれました。

「え、まさか~」とスマホで検索した筆者は、その言葉が本当だったことに衝撃を受けました。

まか
ラッコって水族館の人気者。どこに行っても会えるって勝手に思ってました…

 

日本でラッコに会えるのは、たった1か所

かつて全国の水族館で飼育されていたラッコ。

しかし今、日本でラッコが見られる水族館は三重県の「鳥羽水族館」のみです。

飼育されているのは2頭だけ。

  • メイちゃん(2004年生):食いしん坊で活発!
  • キラちゃん(2008年生):おっとり優しい性格

ラッコたちは、毎日3回の「お食事タイム」で元気な姿を披露。

名物パフォーマンス「イカミミキャッチ」では、ジャンプして餌をキャッチする可愛すぎる姿も!

 

また、鳥羽水族館の公式YouTubeでは24時間ライブカメラも公開されており、自宅からも癒されるラッコの様子が楽しめます。

 

なぜこんなにラッコが減ったの?

ラッコは19世紀から20世紀初頭にかけて、高級毛皮目的で乱獲され、個体数は激減しました。

一時は世界でわずか1000~2000頭まで減少し、IUCNレッドリストでは「絶滅危惧ⅠA類(EN)」に登録されました。

さらに、日本では…

    • 2003年以降、ラッコの輸入が禁止(ワシントン条約などの規制)
    • ラッコは繁殖が非常に難しく、日本での繁殖例はゼロ
    • 1頭亡くなると補充できないため、各地の飼育個体は徐々に減少
    • 現在、水族館で飼育されているのは、雌2頭(メイ&キラ)のみ。繁殖不可能です。
      ちなみに、福岡・マリンワールド海の中道にいた最後の雄ラッコ「リロ」は、2025年1月4日に亡くなってしまいました…

こうして、2020年代には日本での飼育数が2頭のみになってしまったのです。

 

でも実は…北海道・霧多布岬に野生のラッコが!

水族館では見られなくなったラッコ。

しかし、今、野生のラッコが復活しているのをご存じですか?

その場所は、北海道東部にある霧多布岬(きりたっぷみさき)

 

2016年頃から個体が定着し、2017年からはNPO法人エトピリカ基金が定点観察をスタート。

現在は最大で8頭(オス1頭、メス6頭、赤ちゃん1頭)が確認されており、母子で浮かぶ姿が観察できることも!

エトピリカ基金 公式サイト

 

 毎日新聞の動画で!

2024年には毎日新聞の公式動画が公開され、大きな話題となりました。

動画では、子ラッコがお母さんのお腹でくつろぐ様子が映し出され、ネット上でも「感動した」「可愛すぎる」と絶賛。

 

 野生ラッコに会うには?

  • 釧路空港から車で約1時間45分
  • 霧多布岬の遊歩道から観察可能(双眼鏡必須)
  • ガイド付きツアーやNPOの解説イベントもあり

観察マナーも大切です。静かに、ラッコたちの暮らしを邪魔しないよう見守りましょう。

 

ラッコたちの未来を守るには

野生ラッコの復活は希望の光ですが、個体数はまだまだ不安定

  • 海洋汚染
  • 漁網への誤捕獲
  • 気候変動

こうした要因から、ラッコたちは今も絶滅の危機にあります。

エトピリカ基金などの団体は、日々観察・保全・環境教育を行っており、私たちも関心を持つことが支援の第一歩になります。

 

💚 わたしたちにできる「身近なラッコ保護活動」

ラッコを守るのは専門家だけじゃありません。
市民として気軽に始められることがたくさんあります!

  1. 海辺のごみ拾いに参加 or 自分で実践
    マイクロプラスチックや漂流ごみが海を汚し、ラッコの住む海の健康を蝕みます
    「海岸美化活動」は効果絶大!
  2. 寄付や応援
    エトピリカ基金などの保全NPOは、個人寄付や支援会員制度を受け付けています。
    小額でも「観察機材の購入」「映像記録」「啓発冊子の制作」などに使われます。
  3. SNSシェアで知る機会を拡大
    動画や記事を共有して、「ラッコがこんなに希少で素敵な生き物だったんだ」と気付く人を増やしましょう。
    関心が増えれば、それが保護の後押しになります。
  4. エコツアー参加・現地支援
    霧多布岬では、NPOや地元ガイドと連携した自然観察ツアーがあります。
    その参加費用の一部が保全活動に回ることも!気軽に旅しつつ支援できます。
  5. 環境に優しい生活にシフト
    農薬・排水・プラスチック削減など、暮らしの中での小さな意識が「海の生態系を守ること」に直結します。

おわりに

「日本でラッコ見られるのは1か所だけ」
「野生のラッコが北海道に!?」

この記事が、誰かの「知ってる?」になることを願って。
ラッコたちの未来が少しでも明るくなるように、今できることから始めてみませんか?

 

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