【冷やしラーメン】ラーメン大好き山形のご当地ラーメン？！

ラーメンといえば、熱々のスープ！と思っている方もいるのではないでしょうか？

ですが、そのラーメンの常識を超えるご当地ラーメンがあるのをご存知でしょうか？

それが山形に伝わる「冷やしラーメン」です！

冷やしラーメンとは？

山形県の郷土料理？Ｂ級グルメ？ご当地麺です。

冷やし中華とは違い、名前の通り「冷たいラーメン」です。

なぜ、東北の山形で”冷やし”ができたの？

冷やし中華とどう違うの？

解説していきます(*‘ω‘ *)

どんなラーメン？

「冷やしラーメン」と言われていますが、統一した呼び名はありません。

なので、店によって呼び名は変わります。

”冷たい”は山形弁で”つったい”と言うので、「つったいラーメン」と呼ばれることも…

まか

冷やし中華とは違うの？

確かに冷やし中華も”冷たい麺”ですが……

比べてみると一目瞭然！

冷やしラーメンは、スープで麺が浸されています。

麺もしっかり冷たく、スープには氷が浮かんでいる店もあるとか。

乗っている具も違いますね。

冷やし中華はキュウリや錦糸卵、紅ショウガが一般的なのに対し、冷やしラーメンは煮卵やチャーシュー、白ネギですね。

写真では分かりませんが、味もまったく違います。

冷やし中華は、醤油やゴマ風味に加え、酸味があるのも特徴のひとつです。

しかし、冷やしラーメンは普通のラーメンを冷やしたものなので酸味はありません。

冷やしラーメンのポイントとなるのは、スープ！

冷めたラーメンを想像してみてください。

まか

油が固まっていてあまり美味しくない…

ラーメンのスープに使用されているのは、動物性油脂が多く、動物性は冷えると白く固まってしまいます。

脂っこさも目立ち、せっかくのスープが台無しになってしまいます。

冷やしラーメンでは、動物性油脂ではく、植物性の油脂を使用し、固まらないように工夫しているのがポイント。

植物性油脂を使用することで、本来のラーメンの良さを損なわずに”冷たさ”を味わうことができるのです。

醤油味のちょっぴり濃いめのスープが、冷やしラーメンのために作られた特製の中太麺に良く絡み、相性は抜群です。

冷やしラーメンの歴史は？

なぜ、東北地方で”冷やし”ラーメンなのでしょうか？

まか

東北地方は涼しいイメージがあったけど…

実は、山形県、、夏はめちゃくちゃ暑かったんです。

山形市は1933年7月25日に40.8度を記録し、2007年に埼玉県熊谷市と岐阜県多治見市から塗り替えられるまで、実に74年間にわたり日本最高気温の記録を保持していたほど暑い地域です。

引用：山形県公式ＨＰ

74年間も、日本最高気温の記録を保持していたのだなんて知りませんでした。

そんな中、冷やしラーメンは昭和27年に山形の「栄屋本店」さんで誕生しました！

誕生のキッカケはお客さんからの言葉。

冷たいソバがあるんだから、ラーメンも冷たいのが食べたい

そんな一言から約一年、試行錯誤を重ね、完成したものが今では山形名物とまでなっています。

ご当地ラーメン？

山形で始まった「冷やしラーメン」。

ですが、今や日本の至るところで食べられるほどの人気ぶり。

山形での冷やしラーメンは上記した通りですが、福島県でも冷やしラーメンは食べられていたという情報もあります。

福島での冷やしラーメンのはじまりは、高熱が出て食欲がない人のために温かいラーメンを水に流したことだとか…

筆者は体調が悪いとみかんゼリーが無性に食べたくなるのですが、この高熱が出た方はきっと無類のラーメン好きだったんでしょうか…

（「食欲はないけど、ラーメンなら食べられる気がする…」的な？）

ラーメン大好き　山形県

話を山形に戻しましょう。

山形市は実はラーメン大好き市なんです。

以下の表は「年間１世帯当たりの中華そば（外食）の支出金額」です。

山形公式ＨＰ（https://www.pref.yamagata.jp/）より

以下の表は「人口10万人当たりのラーメン店舗数」です。

山形公式ＨＰ（https://www.pref.yamagata.jp/）より

以上の２つの表からも想像できるように、山形はラーメン大好き県なのです。

はじめに、冷たいラーメンが食べたいといったお客さんのラーメン愛には深いものがありますね…

おわりに

日本一暑いという記録を70年以上も山形が手にしていたとは驚きです！

そんな暑いときの、

「大好きなラーメンを食べたい…」
「冷たいラーメンがあればなぁ…」

という想い、なんか分かる気がします。

山形のラーメン好きさんの想いの詰まった”冷やしラーメン”

ぜひご賞味あれ！