🌱冷え対策で話題の「しょうが」って実は奥深い?
冬は気温が低く、夏はエアコン冷えがあり…結構冷えって年中問題ですよね…
SNSで「冷え対策レシピ」を見ていたら、やたらとしょうがが登場していました。
たしかに、紅茶に入れたり、お味噌汁にすりおろしたり、何かと登場機会の多い食材ですね。
でも…ふと疑問。しょうがって、いったい何者?
漢方にもなるって本当?身体にどういいの?
ということで、今回は「しょうが」の歴史・語源・栄養・雑学をまとめてみました!
📜しょうがの歴史|東洋のスーパーフード
しょうがの歴史は驚くほど古く、紀元前5000年頃のインド(日本だと縄文時代くらい)が起源とされています。
そこからアジア一帯に広まり、中国では紀元前300年頃の『神農本草経』にも登場。
漢方薬の重要な材料として記載されています。
『古事記』や『日本書紀』に「しょうが(生姜)」に関する明確な記述は存在していません。
ただし、しょうがが日本に伝来したとされる3世紀以降、飛鳥〜奈良時代には薬草として利用されていた可能性が高いと考えられています。
実際にしょうがに関する記載が見られるのは、以下のような平安時代の文献です。
『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918年頃・平安時代中期): 中国の『新修本草』をもとに編集された日本最古の本草書。
この中で「薑(しょうが)」に「しやうかう」という和名が記されています。

🗣️しょうがの語源って?
しょうがは漢字で「生姜」と書きます。
「生(なま)」の状態で「姜(からいもの)」という意味があり、文字どおり「辛味のある根茎」という特徴を表しています。
ちなみに英語では「Ginger(ジンジャー)」。
これはサンスクリット語の「srngaveram(角のような根)」が語源で、その形状から名付けられました。
🥗しょうがの栄養素とその働き
しょうがには健康維持に役立つ成分がたっぷり含まれています。
栄養素 | 働き・効果 |
---|---|
ジンゲロール | 主に生のしょうがに含まれ、抗炎症・殺菌作用や冷えの改善に有効 |
ショウガオール | ジンゲロールが加熱により変化して生成。体を深部から温める効果が高い |
シネオール | 血行促進、疲労回復に効果 |
カリウム | むくみ解消、高血圧予防 |
加熱か生かで得られる効能が異なるのも特徴です。
例えば、生のしょうがに多く含まれるジンゲロールは抗菌・消炎作用に優れ、加熱することでショウガオールに変化し、血流を促して体を内側から温める力が高まります。
生姜焼き、ジンジャーティー、生の千切り添え…。用途によって身体への効果が変わるなんて、面白いですよね☺
🧪しょうがに関する雑学7選!
① 実は「茎」だった
しょうがは「根」っぽい見た目ですが、実は地下茎(ちかけい)という茎にあたる部位なんです。
② 葉しょうがは生でも食べられる
若採りの葉しょうがは、味噌をつけてそのままポリポリ。
おつまみにもぴったり◎
④ しょうが湯は江戸時代から人気
寒さ対策の定番だったしょうが湯。今もなお根強い人気があります。
⑤ 生姜アレルギーも存在する
稀ですが、かゆみや発疹が出るケースも。初めて大量摂取する場合は要注意。
⑥ 芽が出ても毒はない
じゃがいもと違い、芽が出ても毒性はなし。取り除いてそのまま使えます。
⑦ しょうが風呂でポカポカ
すりおろし生姜を湯船に入れると、冷え性対策に効果的!
📖しょうがの文化エピソード
🗾薬として珍重された時代
奈良時代〜平安時代、日本ではしょうがが「宮廷薬膳」の一部として扱われていました。
特に冷えや風邪の引きはじめ、吐き気に効果があるとされ、貴族の食事にもよく使われていたそうです。
🍜庶民の味にもなった「紅しょうが」
江戸時代になると、庶民の間でもしょうがが広く流通。
天ぷら・そば・うどん・お好み焼き…
しょうがは「日本の薬味文化」の代表格となっていきました。
👶しょうがはいつから?
赤ちゃんへのしょうがの使用は、離乳食後期(9〜11ヶ月頃)から少量で。
辛味が強いため、必ず加熱し、ごく少量から始めるのが安心です。

しょうがはまさに万能食材!
昔から愛されてきたしょうがには、美容・健康・料理とさまざまなメリットがあります。
これからの季節、冷えや体調管理に、ぜひ「しょうが習慣」を取り入れてみてくださいね!