京都府北部、宮津市にある【天橋立神社】。
観光名所でもある天橋立の名のつく神社ですが、一体どのような神社なんでしょう?
今回は天橋立神社の御神体やご利益、歴史まで天橋立神社のことを詳しく紹介していきます!
Contents
【天橋立神社を簡単にいうと…】
- 天橋立の中にひっそりとたたずむ神社。
- 恋愛成就のパワースポット
- 「磯清水」と呼ばれる不思議な湧き水がある。
【御神体&ご利益は?】
天橋立神社にある説明板によると
当社の祭神は、明治時代の京都府神社明細帳では伊弉諾命(イザナギノミコト)とされ、江戸時代の地誌類では、かつては本殿の左右に祠があり、本殿の祭神を豊受大神、向かって左は大川大明神、右は八大龍王(海神)とする。
と書かれています。
天橋立は、地上にいた伊弉諾命(イザナギノミコト)が天にいる妻伊弉冉尊(イザナミノミコト)へ会いに行くために使われていた梯子(はしご)だったともいわれています。
そんな神様たちの逢瀬のために使われた梯子の中にある神社が恋愛のパワースポットというのは分かりますね!
また、三柱の神様はそれぞれ
・豊受大神(トヨウケノオオカミ)…五穀豊穣、商売繁盛、開運厄除け
・大川大明神…五穀豊穣
・八大竜王…商売繁盛
のご利益があると伝えられています。
写真は 「京都写真素材(https://photo53.com/)」さんよりお借りしました。
【どんな歴史をもつ?】
天橋立神社は、天橋立の入り口付近にある智恩寺(文殊堂)の鎮守社で、智恩寺に属する神社です。
(そもそも天橋立自体が智恩寺の境内地でありますので、智恩寺の境内の広さはかなりのものです)
天橋立神社に関する歴史は多くは語られていません。
説明板によると
当社は、知恩寺境内にあったものを天橋立内のこの地に移したという説がある。
確かに、江戸時代前期の天橋立図屏風には、当地に社殿風の建物が描かれるとともに知恩寺境内に鳥居が描かれていて社殿が存在する。
とあり、江戸時代前期の資料には天橋立神社と智恩寺に鳥居があることから移した可能性も示唆されていますね。
しかし、説明板にはこんな記述も見られます。
一方、南北朝期の「慕帰絵詞」に描かれていた天橋立の図や雪舟筆「天橋立図」には、すでに当地に社殿が描かれており、江戸時代中期の「与謝之大絵図」や「丹後国天橋立之図」には、当地に「橋立明神」の文字も記されているため、中世半ば以降には当地に鎮座すると考えられる。
南北朝時代に描かれた資料には、すでに今の場所に天橋立神社が描かれていたそうです。
天橋立神社は中世以降にはすでに今の地にあったことが伺えますね。
〔参考〕
智恩寺の創建は808年(平安時代前期)と言われています。
智恩寺は「三人寄れば文殊の知恵」の文殊信仰の中でも日本三文殊に数えられる寺院で、文殊信仰が流行したのは平安末期から鎌倉時代にかけての時期です。
平安以降、南北朝時代までは神秘に包まれた天橋立神社です。
【見どころは?】
天橋立神社には、不思議な湧き水が手水として使われています。
「磯清水」と呼ばれる湧き水は、周りを海に囲まれた地から湧き出ているにもかかわらず、塩分の一切含まない真水の湧くとても不思議な水です。
飲むことはできませんが、手水として使用し、ぜひ身を清めてください☺
海に囲まれながらも真水として湧く磯清水から、この水は本来の自分の強さ、純粋さを取り戻せるといわれています。
環境省制定の名水百選(昭和60年制定)にも選ばれています。
写真は 「京都写真素材(https://photo53.com/)」さんよりお借りしました。
【天橋立神社 観光ガイド】
名称 天橋立神社(橋立明神)
時間 自由参拝
休み 無
料金 無料
問合せ 天橋立駅観光案内所
0772−22−8030
所在地 京都府宮津市天橋立
アクセス 京都丹後鉄道天橋立駅から徒歩約15分
宮津天橋立ICから車で約10分(智恩寺近辺の駐車場利用)&徒歩約10分
駐車場 無
【おわりに】
天橋立の中にひっそりとたたずむ天橋立神社。
濃松(あつまつ)と呼ばれる地域に建っています。
この地には立派な松が生い茂り、海水ではない不思議な水が湧き出る磯清水もあります。
この不思議な地を昔から見守ってくれている天橋立神社にぜひ☺️