寺社・仏閣

【投入堂|鳥取観光】生半可な気持ちでは参拝できない?!謎多き国宝

 

鳥取県東伯郡にあり、

「日本で最も参拝するのが難しい寺院」

「日本一危険な国宝」

とも揶揄される三徳山三仏寺投入堂

 

なぜ、そのような揶揄をされるのでしょう?

投入堂について、ご紹介します!

 

投入堂とは?

投入堂なげいれどうと読みます。

 

鳥取県東伯郡にある天台宗の寺院、三佛寺。

その奥の院が「投入堂」です。

 

三佛寺は標高900mの三徳山に境内をもつ山岳寺院です。

そんな山岳寺院の奥の院、建てられている場所が特徴的

 

垂直に切り立った絶壁の窪みに建てられた建築物は、国宝に指定されています。

 

まか

「日本で最も参拝するのが難しい寺院」

「日本一危険な国宝」

 

このように言われるのは、建てられている絶壁に到達するまでが厳しいから!

 

でも、その厳しさを乗り越えてみることのできる景色はひとしお('ω')!

乗り越えることが困難な方には、望遠鏡で見ることのできるスポットもあるのでご安心を!

 

 

投入堂に行くには?

©鳥取県

 

©鳥取県

 

こんなに困難な道を乗り越えていかなければなりません…

 

木の根っこを4~5m上るカズラ坂、切り立った崖を鎖で登る鎖坂

両側が切り立った岩場の尾根道である馬の背・牛の背

 

かなり困難な道ですが、それを乗り越えてみる景色は絶景です!

しかし、三徳山の登山は危険なため、登る際の注意点があります。

  • 2人以上での入山
  • 滑りにくい登山靴、運動靴の着用
  • 金具やスパイクのついた靴、杖の禁止
  • 靴が相応しくなかった場合は販売されているワラ草履を購入

ワラ草履は履かない人は購入できませんので、記念に持って帰りたいという方はワラ草履での登山にチャレンジしてみてください☺

 

また、上記の写真でも分かるように全身を大きく使って登っていきます。

両手が自由に動かせる服装や持ち物にしましょう。

タオルや水分などもお忘れなく((+_+))

 

こんな山道を登れない、という方にはふもとの車道から投入堂を遠望できる「投入堂遙拝所」から望遠鏡をご利用ください。

 

三徳山の絶景 文殊堂

投入堂まで行く道の途中にある、文殊堂

 

そこからの景色は絶景!

標高約500mの岩場にせり出したように建てられているため、大パノラマ。

天気のよい日には、日本海も一望できます。

 

室町時代後期の建立といわれている建物で、回り縁の幅は60㎝程、手すりもありません。

昔の人々はこれでいけると思ったのがすごいですよね…

 

三徳山・投入堂の歴史

そもそもの三徳山の開山は慶雲3(706)年、飛鳥時代の頃。

修験道の開祖、役小角(役行者)により開かれたといわれています。

 

ある日、役小角が聖地と修行の場を求めるため、3枚の蓮の花びらを用意しました。

そして「神仏にゆかりのあるところに落ちよ。」と飛ばしました。

一枚は愛媛県 石鎚山へ

一枚は奈良県 吉野山へ

一枚は鳥取県 三徳山へ

さて、さっそく役小角が三徳山に訪れると、険しく切り立った崖の中腹にぽかりと穴が開いているのを発見しました。

その穴を見て「あの場所にお堂を建てよう」と決まられました。

しかし、その場所で建てるのは難しいため、ふもとの開けた場所でお堂を造りました。

役小角が完成したお堂の前で座禅を組み、お堂に触れた瞬間、持ち上げ、投げ飛ばしてしまいます。

するとお堂は山の上の例の穴へ…

 

なんとも信じがたい話ですが、この逸話から、

「投げ入れられたお堂」→「投入堂」と呼ばれるようになったといわれています。

 

 

2001年(平成13年)、奈良文化財研究所が行った年輪年代測定によって投入堂は平安時代後期(1086~1184)に建てられたことが判明しました。

役小角の伝承とは時期がズレてしまいますが、どのようにあの地で建てられたのかはまだ解明されていません。

 

また、三佛寺は849年に円仁によって建立されたといわれています

謎多き三徳山ですね。

 

投入堂 御神体&ご利益

 

投入堂には、蔵王権現が祀られています。

蔵王権現とは?

蔵王権現(ざおうごんげん)は、修験道の本尊のこと。

正式には金剛蔵王権現、金剛蔵王菩薩。

日本独自の仏様で、権現は「権(仮の)姿で現れた神仏」という意味です。

仏、菩薩、諸尊、諸天善神、天神地祀、全ての力を包括しているといわれており、あらゆるものを司る王とも。

 

山自体が霊山となっている神聖な地です。

この地は、「自分自身を再生させたい方、明日への活力を得たい方」にオススメの地といわれています。

 

三徳山が役小角に見つけられた伝承からも、明日への活力が湧き出しそうです!

 

おわりに

不思議な伝承をもつ、三徳山三仏寺投入堂

実はもうひとつ、不思議な云われがあるのです。

 

北緯35度22~24分。

春分と秋分の正午に太陽が真上を通る道です。

 

この道上には、

富士信仰の中心地 富士山本宮浅間大社

縁結びで有名な  出雲大社

天照大神が住んだ 元伊勢籠神社

そして、ここ 三徳山三仏寺投入堂

があるとされています。

(参照:三朝温泉木屋旅館HP)

 

この偶然が表すのは…?

信じるか信じないかはあなた次第です…

 

投入堂 観光ガイド

住所 鳥取県東伯郡三朝町三徳1010
お問い合わせ 0858-43-2666
投入堂参拝受付時間 8時から15時(下山時間16時30分)
※入山手続き 三佛寺本堂裏の登山事務所にて
HP http://www.mitokusan.jp/
拝観志納金 区分
(おひとり)
投入堂参拝登山料+入山志納金 三佛寺本堂まで+入山志納金
大人 1200円 400円
小人(小、中学生) 600円 200円
団体大人(20人以上) 1150円 350円
団体小人(20人以上) 550円 150円

 

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おじゃま まか

旅行&キャンプ&雑学好きの2022秋生まれBoyぎーくんのおかあさん! 関西在住、ワーママです。

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