徳島県と淡路島をつなぐ「大鳴門橋(おおなるときょう)」。
この橋、ただの交通インフラじゃないんです。構造や背景を知ると、驚きの「へぇ〜」が次々と出てきます。
この記事では、建設秘話・渦潮との関係・鉄道計画まで、知ればもっと旅が楽しくなる雑学を分かりやすくご紹介します!
大鳴門橋とはどんな橋?
大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市を結ぶ吊橋。
1985年に開通し、全長1,629m、中央支間(主径間)は876mを誇ります。
神戸淡路鳴門自動車道の一部として、本州と四国を結ぶ重要なルートとなっています。
1985年当時の世界吊橋ランキング(主径間順)
- ハンバー橋(イギリス)…1,410m
- ヴェラザノ=ナローズ橋(米国)…1,298m
- ゴールデンゲートブリッジ(米国)…1,280m
- マッキナック橋(米国)…1,158m
- ジョージ・ワシントン橋(米国)…1,067m
- 大鳴門橋(日本)…876m
開通当時は堂々の世界6位。日本の技術力の高さが伺えます。
実は“鉄道も通す予定”だったってホント?
はい、本当です!
大鳴門橋の下層部分には、鉄道(四国新幹線など)を通すための構造があらかじめ設けられているんです。
実際に国土交通省の資料でも、「四国新幹線のルート候補」としてこの橋の下を通す構想がありました。
将来の四国新幹線のルート候補として、鳴門ルート(大鳴門橋利用)等が検討されたことがある。
とはいえ、いまのところ鉄道が敷設される予定はなく…
その代わりに生まれたのが「渦の道」!
渦の道ってなに?
「渦の道」は、大鳴門橋の車道の下に作られた海上遊歩道。
高さ約45mから鳴門海峡の渦潮をガラス越しに見下ろすスリリングな体験ができます。
天気が良ければ、鳴門の街並みや淡路島、太平洋の水平線まで一望!
建設には9年!渦潮と共存する設計
大鳴門橋の建設は1976年からスタートし、完成までに約9年・総工費1,000億円以上がかかりました。
中でも最大の課題が、「渦潮に影響を与えない設計」。
潮流の流れを妨げないよう橋脚の位置を調整するなど、自然と調和した設計がなされています。
主塔の高さは東京タワーの約半分!
橋を支える主塔の高さはなんと約144m!
これは東京タワー(333m)の約半分で、下から見上げると大迫力。
観潮船に乗って下から見上げると、SNS映えする写真が狙えますよ♪
よくある間違い:「鳴門大橋」って何?
SNSなどでたまに見かける「鳴門大橋」ですが、正しくは大鳴門橋(おおなるときょう)です!
ちょっとした間違いだけど、観光協会の人からすると「おしいっ!」ってなるかも…?
おわりに|次に通るときは「見る橋」に
大鳴門橋は、通るだけじゃもったいない!
その構造や背景を知ると、旅の景色がぐっと深まる橋なんです。
次に淡路島や四国を訪れるときは、ぜひ「渦の道」にも立ち寄って、大鳴門橋の魅力をたっぷり味わってみてくださいね。
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