日本で、当時の天守が残っている城はたったの12城。
今回はそのうちのひとつ、弘前(ひろさき)城のご紹介です。
【弘前城について】
弘前城は、青森県弘前市にあるお城です。いまは弘前公園の中にあります。
別名:鷹岡城、高岡城とも呼ばれています。これは、弘前になる前の地名が鷹岡であったため、そのときには鷹岡城と呼ばれていた名残です。
弘前城は親子二代にわたって作られたお城です。津軽統一を果たした津軽為信によって1603年(慶長8年)に計画され、二代目の信枚が1610年(慶長15年)に着手、翌年に完成しました。為信は計画を始めた翌年に京都の地で亡くなってしまいました。そのため、二代目が計画を引き継ぎ、築城をしました。
その後、廃藩にいたるまでの260年間、津軽藩政の中心地として使用されました。
【弘前城の見どころ】
〇現存天守がある!
現存天守は12あるとされていますが、その内の1つがここ、弘前城です。現天守は1810年(文化7年)に9代目によって建てられた3層3階のもの。初代天守は築城からわずか16年で落雷により焼失。その時は5層6階というとても大きなものでした。しかし、現在残る天守も江戸時代から残る貴重な建物であることには変わりありません。
他にも、3棟の櫓や5棟の門が築城時の姿のままで残っており、国の重要文化財に指定されています。
〇桜の名所!
弘前城のある弘前公園は桜の名所としても有名です。50種2600本の桜が植わっており、日本さくら名所100選にも選定されています。
1715年(正徳5年)に植えられたカスミザクラは、ひこばえによっていまだに美しい姿を見せています。今から300年も前の桜、自然の力を感じます。また園内には樹齢100歳を超すソメイヨシノが300本以上も。平均して60~80歳が寿命の樹なので、とても丁寧に手入れされていることがうかがえます。
弘前城は、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色といつ行っても自然との見事なコラボレーションを見せてくれます。
【おわりに】
いかがでしたか?
本州最北端の弘前城、城のある弘前公園、どちらも見ごたえ抜群です。
ぜひ、お楽しみください。
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