愛媛県の王道土産、「坊ちゃん団子」
新しいお土産がどんどん誕生していく中で、“昔ながら”の王道お土産です。
愛媛県全域のお菓子というよりは、道後温泉のある松山市のお土産というイメージがあります。
Contents
【どんなお菓子?】
緑、黄色、茶色の三色の可愛らしい色、大きさの和菓子。
味は
緑→抹茶
黄→黄身餡(きみあん:しろあんに卵黄を混ぜたあんこ)
茶→こしあん
となっており、3つの味が楽しめるようになっています。
あんこの中はもちもちとした食感の求肥(ぎゅうひ)やお餅が入っています。
程よい甘さともちもち触感が美味しさを際立たせる一品!
ちなみに、求肥?と馴染みのない言葉だと思いますが、和菓子の材料としてオーソドックスな材料のひとつです。
いちばんイメージが湧きやすい使用例でいうと、あるアイスクリームに使用されています。
「ホッとひともち。雪見だいふく♪」のCMでおなじみのロッテ雪見だいふくの周りのモチモチした白い皮が求肥です。
大きさも可愛らしいサイズとなっており、一口で食べられちゃいます。
【“ぼっちゃん”って?】
夏目漱石の小説「坊ちゃん」で登場したことがきっかけで作られました。
この小説は漱石自身が愛媛に赴任していたときの体験がモチーフになっているので、漱石が道後温泉でお団子を食べたことが分かります。
小説には『大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた』とあります。
この時、漱石が食べたお団子は湯ざらし団子と呼ばれるもので、赤餡と白案の団子を串に3つ刺したものでした。
この時、漱石が食べた団子は“つぼや”という和菓子屋さんの湯ざらし団子。
小説の発表後に、つぼやの2代目が3色の坊ちゃん団子を発案したといわれています。
松山市には他にも小説“坊ちゃん”から名前をもらったものがたくさん!
「坊ちゃん列車」「坊ちゃんスタジアム」「坊ちゃん文学賞」……
そのくらい、松山の人々にとってこの小説は大きなものだったようです。
名前だけは聞いたことあるけど…どんな物語?
『坊ちゃん』のあらすじ
四国の田舎町の教師として赴任してきた江戸っ子・坊っちゃん。しかし、新米教師としての生活は、つかみどころのないクセ者揃いの同僚教師や風変わりな町人、たちの悪いイタズラを繰り返す生徒のおかげで嫌気がさしていた。そんな坊っちゃんの心の支えとなるのは、短気だが信頼できる数学教師の山嵐、心優しい英語教師のうらなり、そして東京で坊っちゃんの帰りを待つばあやの清の存在。しかし、キザな教頭・赤シャツの策略で、山嵐と仲違いに。
そんなある日、赤シャツがうらなりの婚約者であるマドンナを誘惑していると知った坊っちゃん。さらに赤シャツは邪魔者うらなりを辺境の地に転任させ、山嵐を辞職へと追い込む。赤シャツに対して怒りを感じた坊っちゃんは、仲直りした山嵐とともに赤シャツへ天誅を下す。
そして山嵐とともに田舎町から去っていく・・・・・・。公共財団法人 松山観光コンベンション協会より抜粋(https://www.mcvb.jp/)
気になった方で全部読みたい方はぜひ☺
青空文庫(https://www.aozora.gr.jp/)
著作権の切れた作品が無料でテキストとXHTML形式に電子化されています。
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【おまけ】
マドンナ団子
一六本舗というおお店から、坊ちゃんの発表100周年を記念して販売されています。
坊ちゃん団子が緑、黄、茶という渋い色味だったのに対し、マドンナ団子は
ピンク→いちご
白色→ミルク
薄茶→カフェオレ
と洋菓子のような味になっています。
ジャンボ坊ちゃん団子
巴堂本舗というお店からは、ジャンボサイズのお団子が!
大きさはなんと通常サイズの9本分にもなるとか…
かなりの食べ応えを感じることができます。
【おわりに】
愛媛県松山市道後周辺の定番お土産「坊ちゃん団子」の紹介でした♪
筆者は幼いころに食べたきりなのですが、餡の中の求肥の食感が苦手で苦手意識が芽生えてしまっていました…
雪見だいふくも子どもの頃は苦手だったのですが、今はとても好きです(笑)
大人になるにつれ、好みも変わってきますよね。
坊ちゃん団子チャレンジをしてみようと思っています!