目を見張る大きさが由来!?和歌山・熊野に伝わる郷土料理「めはりずし」とは
みなさんは「めはりずし」という料理をご存じですか?
これは、和歌山県南部から三重県熊野地域にかけて伝わる郷土料理で、地元では昔から親しまれてきた素朴なごちそうです。
今回の記事では、めはりずしの由来や味の特徴、そして現代の楽しみ方について、地元目線でわかりやすくご紹介します。
【めはりずしってどんな料理?】
めはりずしは「にぎり飯を塩漬け高菜の葉で包んだ」だけのシンプルな料理です。
もともとは、紀州・熊野地方の山で働くきこりや、いかだ師たちの弁当として考案されたとされ、片手で手早く食べられるのがポイント。
なんと昔はソフトボールくらいの大きさで、「目を見張るほど大きな口を開けて食べるから」“めはりずし”と呼ばれるようになったとも言われています(諸説あり)。
【高菜とごはんの絶妙なバランス】
使われる高菜の葉は、1〜2週間ほど塩漬けにしたもので、ちょうどいい塩味が魅力です。
中のごはんは昔は麦飯が一般的でしたが、現在では白米・酢飯・五目ご飯など、地域や家庭、店によって多彩です。
最近では、高菜の茎を刻んで混ぜたり、じゃこ・ゴマ・おかかを加えたアレンジも人気です。
【どこで食べられるの?】
和歌山県内では以下のような場所で手に入れることができます:
- 道の駅(熊野古道周辺、田辺市、那智勝浦など)
- ローカルスーパーや惣菜コーナー
- 駅弁として(JR新宮駅・紀伊田辺駅など)
- 地元食堂や旅館の朝食メニューにも
観光で訪れた際には、ぜひ「地元の味」として試してみてくださいね。
【家庭でも作れる?アレンジも◎】
高菜漬けさえあれば、家庭でも簡単に再現できます。
- 塩漬け高菜の葉をさっと洗って軽く水気を切る
- にぎり飯を握って、お好みでゴマ・おかかなどを混ぜても◎
- 葉で包んで完成!
高菜の塩加減やご飯の味を工夫することで、自分好みの「マイめはりずし」が楽しめます。
【おわりに】
郷土料理には、その土地の暮らしや知恵がぎゅっと詰まっています。
めはりずしもまた、忙しく働く人々の食文化から生まれた、実用的でおいしい知恵の結晶。
ぜひ地元の方も改めてその魅力に触れてみてくださいね。
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